研究会・講習会

第62回関西STOMA研究会開催報告

令和3年6月5日、オンラインにて第62回関西STOMA研究会を開催いたしました。本研究会は当初2020年6月に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりを受けて延期としました。会員が情報を共有する場は必要と考えて、今回オンラインで開催することにいたしました。COVID-19対応でご多忙のなかにも関わらず12名の先生より演題のご応募をいただきました。
メインテーマは、『行き届いていますか? ストーマケア』としました。オストメイトの生活支援、周術期ケア、ストーマ関連合併症の治療、創傷管理など、明日からの診療につながるご発表をいただけたと考えております。
特別講演は、COVID-19をテーマに看護師と医師の視点からご講演をいただきました。八田綾子先生(JCHO星ヶ丘医療センター)は重症患者に対する看護の経験からACPの重要性を、石濱慶子先生(JCHO星ヶ丘医療センター)は中等症受け入れ病院での現状から多職種連携の大切さを、それぞれ指摘されました。COVID-19の重点医療機関である大阪市立十三市民病院の病院長西口幸雄先生に「コロナ専門病院と指名されてー運営の経緯と問題点についてー」の演題で、同院外科部長・医療安全管理部部長の井上透先生に「新型コロナウイルス感染症診療について取り組んだ一年間」の演題でご講演をいただきました。
約200名の方から事前に参加申し込みをいただきました。研究会を開催している4時間の視聴者数は130-150名と多数のご参加をいただきました。
至らない点が多々あったにも関わらず大きな問題なく開催することができ、ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

第62回関西STOMA研究会 当番世話人
鈴木 玲

テーマ

『 行き届いていますか? ストーマケア 』

当番世話人

鈴木 玲 (独立行政法人 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 外科)

会期

2021年6月5日(土)

開催形式

ZoomでのWEB開催(ライブ配信のみ)

プログラム

                 
13:00~13:05 開会のあいさつ 
当番世話人 鈴木 玲
独立行政法人 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 外科
13:05~13:50 一般演題1

座長
畑 泰司
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院 下部消化器外科

石濵慶子
独立行政法人 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 看護部


  1. ストーマサイトマーキングの実態 アンケート調査の結果報告
    野間淳之 日本赤十字社和歌山医療センター 外科
  2. ストーマ造設したクローン病患者の検討
    稲垣水美 健生会土庫病院 奈良大腸肛門病センター
  3. 適切な装具選択をするためのストーマ記録からの振り返り
    田中美由紀 奈良県立医科大学附属病院 看護部
  4. 初回ストーマ外来に病棟看護師も参加する「三者面談形式」を取り入れて
    鍛治里美 市立伊丹病院 看護部
  5. 高齢独居オストメイトの生活支援に必要な視点
    中尾遥香 ハートコール訪問看護ステーション
  6. 海綿状血管腫による脳出血で小腸パウチのセルフケア困難となった患者支援の1例
    西浦絵理 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 看護部
13:50~14:00 休憩
14:00~14:45 一般演題2

座長
松本吉弘
独立行政法人 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 泌尿器科

入江優子
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院 看護部


  1. 回腸導管傍ストーマヘルニアと腹壁瘢痕ヘルニアの合併に対して腹腔鏡下修復術にて同時修復した1例
    青松倫弘 大阪急性期・総合医療センター 消化器外科
  2. 傍ストーマヘルニアに対し準緊急的に腹腔鏡下Sugarbaker法を行った1例
    広田将司 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 外科
  3. 胸髄損傷オストメイトのストーマ脱出による血流障害を訪問看護と皮膚・排泄ケア認定看護師が連携してケアを行った1例
    木下千恵 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 看護部
  4. 大腸癌術後の重度創感染にプロントザン®を活用した創傷管理で化学療法導入遅延を防いだ1例
    藤江裕二郎 西宮市立中央病院 外科
  5. 創傷カンファレンスにおける繰り返し学習会の活用
    渡邉光子 関西労災病院 看護部
  6. COVID-19重症肺炎患者に対する腹臥位療法時の褥瘡対策
    中西恵美 大阪急性期・総合医療センター 看護部
14:45~14:55 休憩
14:55~16:50 特別企画
新型コロナウイルス感染症診療について

座長
鈴木 玲
独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 外科

菅井亜由美
独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 看護部


  1. 大阪コロナ重症センターでの活動報告―ACP(Advance Care Planning)の重要性
    八田綾子 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 看護部
  2. COVID-19中等症受け入れ病院の現状
    石濱慶子 地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 看護部
  3. コロナ専門病院と指名されてー運営の経緯と問題点について
    西口幸雄 大阪市立十三市民病院 病院長
  4. 新型コロナウイルス感染症診療に取り組んだ1年間
    井上 透 大阪市立十三市民病院 外科部長・感染管理制御部部長
16:50~16:55 次回当番世話人あいさつ
畑 泰司
独立行政法人 労働者健康安全機構 関西ろうさい病院 下部消化器外科
16:55~17:00 閉会のあいさつ
当番世話人
鈴木 玲

独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター 外科