第54回関西STOMA研究会

 2012年6月2日、第54回関西STOMA研究会を芦屋ルナ・ホールにて開催いたしました。
症例報告や手技の工夫・地域連携などの一般演題に加えて、今回はメインテーマを『一時的人工肛門を考える』とし、直腸癌手術の進歩に伴い近年重要性が増してきた一時的人工肛門の諸問題について、様々な角度からの研究結果をご発表いただきました。368名もの医療関係者にご参加いただき、活発な討論が展開されて大いに盛り上がり、大変有意義な研究会になりました。

関西労災病院 消化器外科中田 健

日時

平成24年6月02日(土)13時~17時

会場

芦屋ルナ・ホール
〒659-0068 兵庫県芦屋市業平町8-24
TEL:0797-31-4995

プログラム

13:00~13:05 開会の挨拶 当番世話人 中田 健
13:05~13:54 セッション1 症例報告

座長
玉川 浩司(大阪府立急性期・総合医療センター 外科)
古賀 亜由美(NTT西日本大阪病院 看護部)

  1. 尋常性乾癬を有し、ストーマ造設をした患者のケア
     淀川キリスト教病院 看護部 康本 将士
  2. 直腸癌患者でストーマ近接部に壊疽性膿皮症を合併した事例
     大阪府立急性期・総合医療センター 南波 千紗都
  3. 開放創内に開口した消化管瘻孔に対して周囲皮膚の切除・植皮術により装具装着面を形成した一例
     大阪赤十字病院 看護部 安藤 嘉子
  4. 全周離開をしたストーマの創治癒促進方法演題
     関西労災病院 南9階病棟 影山 典子
  5. ターミナル期に緩和ストーマを造設した一症例
     医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院 看護部 田和 勢津子
  6. 当科での婦人科癌終末期における人工肛門造設の後方視的検討
     関西労災病院 産婦人科 吉岡 恵美
  7. 坐骨部の褥瘡にアクチフロー排便留置カテーテルを使用した一症例
     関西電力病院 東 真理
13:54~14:57 セッション2 工夫と連携

座長
大西 直(NTT西日本大阪病院 外科)
佐藤 美香(市立岸和田市民病院 看護局)

  1. ストーマ術前オリエンテーション実施時期を見直して
     奈良県立医科大学附属病院 C棟4階 仲井 沙紀
  2. ストーマケア指導の統一をめざして-ストーマケアチェックリストの作成と活用-
     長浜赤十字病院 岡本 香織
  3. 統一したケアを継続させるためのスタッフ指導
     京都医療センター 河合 ふたば
  4. ストーマケアにチーム制導入したことによる看護師の意識変化
     医療法人錦秀会 阪和住吉総合病院 看護部 竹崎 陽子
  5. Loop ileostomyにおける縫合糸の取扱い
     兵庫医科大学 下部消化管外科 内野 基
  6. ストーマ造設術を受けた認知症のある患者へのストーマ管理指導
     市立川西病院 4階南外科病棟 小野 真佐美
  7. 一時的人工肛門造設患者のセルフケア確立にむけての援助
     市立堺病院 草西 恵
  8. 一時的ストーマ造設をした利用者と関わった訪問看護師の一考察
     矢田生活協同組合ひだまり訪問看護ステーション 山本 克美
  9. 皮膚・排泄ケア認定看護師と訪問看護師が連携したストーマケアの1症例
     訪問看護ステーションゆうりん 萩野 栄美
14:57~15:20 休憩
15:20~15:55 セッション3 一時的人工肛門

座長
安井 昌義(大阪医療センター 外科)
末平 智子(関西医科大学附属枚方病院 看護部)

  1. 一時的ストーマ造設後に埋没術が施行できなかった非がん疾患患者の特徴
    市立堺病院 山本 絵美子
  2. 当院における一時的回腸ストーマの現状と問題点
     八尾市立病院 消化器外科 井出 義人
  3. 当院における一時的人工肛門造設症例の現状
     近畿大学医学部奈良病院 外科 木谷 光太郎
  4. 当院の一時的ストーマ造設基準及び閉鎖時期について
     京都民医連中央病院 外科 川島 市郎
  5. 一時的人工肛門造設と閉鎖に至るまでの背景と期間について
     土庫病院 看護部 松尾麻由子
15:55~16:05 アンケート報告 関西労災病院 消化器外科 浜中 美千子
16:05~16:50 特別講演
「一時的人工肛門をどう考える?‐必要性とQOL向上に向けて‐」

大阪赤十字病院 外来通院治療センター長・消化管外科部副部長
金澤 旭宣先生

座長
加藤 健志(関西労災病院 消化器外科)
16:50~17:00 まとめと閉会の挨拶 当番世話人 中田 健